私たちが生きていく中で食事はとても大切なものです。
そしておいしく食べることは、元気に生活するための基本であり、喜びの一つでもあります。
「摂食・嚥下障害」とは、脳卒中の後遺症や神経難病、認知症、加齢などが原因となり、食べることが難しくなる障害です。
「摂食・嚥下障害」になると、食べ物や唾液がうまく飲みこめず、誤って気管に入ってしまうことで起こる誤嚥性肺炎を繰り返したり、食べれないために栄養不足や脱水を引き起こしたり、大きな塊が飲みこめないために窒息する場合もあります。
当院では、このような症状でお悩みの方を対象に「摂食・嚥下リハビリテーション外来」を開設しています。
飲みこみの状態を調べるVE検査(内視鏡検査:当院)およびVF検査(X線透視:千船病院と連携)を行い、適切な食べ方や調理の仕方の指導(千船病院と連携)、必要に応じて嚥下のリハビリテーションを行っています。
是非お気軽にご相談ください。
千船病院と連携し、X線テレビシステムを使用し、医師の監督下で専門のスタッフ(言語聴覚士)が食事介助を行いながらバリウム等の造影剤を含んだ食品(ジュース、ゼリー、おかゆ等)を飲んだり食べたりしていただき、誤嚥があるかどうかなど飲みこむ状態をモニター画像で確認、録画し、その画像情報をふまえて医師が摂食嚥下機能の評価、診断を行います。
鼻腔から細いファイバースコープをのどに挿入し、咽頭部の形や動きの状態を直視下で観察する検査です。
実際に飲食物を嚥下していただき、咽頭を食物が通過していく状況を観察記録し、気管に入ったり、残留しやすいかなどを調べます。また、日常的にのどに痰や唾液が溜まりやすいかなども観察することができます。